参加登録締め切り

11月7日 発表申し込み締め切り       【受付終了】
11月28日 発表要旨等の提出締め切り  【受付終了】
12月5日   参加申し込み締め切り     【受付終了(↓)】

12月12日 発表ファイルの提出締め切り 【 受付中!】 

12月8日現在  参加456名  発表45件 

大会会場

12月18日 土曜日

午前の部  9:00-12:30

9:00 開会

9:10  調査研究支援プロジェクト バードリサーチ賞 
          授賞式・授賞講演    

      アカモズの生息に適したリンゴ栽培方法は?

        松宮裕秋、赤松あかり、原星一
      小笠原諸島 -伊豆諸島 ツバメの渡り調査2019-

        重原美智子

      林床の赤い実を食べるのは誰?
        -自動撮影カメラで鳥類の果実消費量を定量化する-

        前田大成
      泥棒からはやにえを守れ!
        -モズの雄は、はやにえを雌に盗まれないようにはやにえを物かげに隠す?-
        西田有佑

昼休み 12:30-13:00

午後の部

クリックして参加(zoom)

ミーティングID: 859 3085 9858
パスコード: 725879

13:00 調査支援プロジェクト2021年度支援先(10件)
            プレゼンテーション(zoom)

13:50 スライド発表 説明

   発表タイトルと要旨、スライドはこのページの下部にあります。
   タイトルをクリックして発表をご覧ください。
   発表者と話をしたり、質問をしたい方は、各発表に割り当てられた
   コアタイムに、zoomのブレイクアウトルームに移動してください。

 14:00-15:00 コアタイム1    ( 発表番号 01 - 15 )

 15:10-16:10 コアタイム2    ( 発表番号 16 - 30 ) 

 16:20-17:20 コアタイム3    ( 発表番号 31 - 46)

!!人気投票 !!

   気に入った発表を46の発表の中から3つまで選んで投票してください。
   結果は、全体懇親会の開始時に発表します。

17:30 バードウォッチャーがつくる
     鳥類学のためのプラットフォーム構築第一弾
        食性データベース企画の紹介

18:00 食性データベース テーマ別談話会・懇親会

18:30 全体懇親会

21:00  閉会(二次会等はご自由に)

コアタイム1   14:00-15:00

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茨城県は春のシギ・チドリ類、特に淡水性のシギ・チドリ類の重要な中継地となっています。中でもムナグロは水田地帯を渡来環境として好み、そのような環境を多く有する本県は全国でも有数の中継地となっています。いままでアバウトでの生息状況であったが今回、
日本野鳥の会茨城県にて2021年3月27日(土)から6月6日(日)の期間(72日)で調査を実施し、初認から終認まで県内のどこを何羽の群れが利用しているかを調べて明らかにしたものです。

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鳥の鳴き声や行動から、短期、長期のお天気を予測する諺(ことわざ)は日本全国に知ら
れている。今日でも農家などでは、古くからの言い伝えや諺と指標生物の観察を組み合わ
せて、年々の季節の偏差を読み取り、農作業に活かす工夫がなされている。先人からの贈
り物である諺の科学的根拠が明らかにできれば、より精度の高い情報提供や、生物を模倣
した新たなセンサーや測器の開発に繋がるかも知れない。今回は、鳥とお天気のよく知ら
れた10個の諺を紹介し、本当に科学的な根拠があるのか?皆さんと一緒に考えてみたい。

3. 恥骨間距離を用いたタンチョウの性判別の試み

〇吉野智生(釧路市動物園)、百瀬邦和(タンチョウ保護研究グループ)

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鳥類の外見上性判別が難しい場合、遺伝子検査など様々な手法があるが、時間や費用、個体の状態等によって取れる方法は限られる。タンチョウ成鳥は鳴きあい等で判別可能だが、単独個体やヒナ、死体等不可能な場合もある。そこで一部の鳥類で知られる恥骨間距離を用いた性判別を検討した。今年度釧路市動物園に搬入された死体12個体(♂4♀8)で計測したところ、メスはオスより有意に長かった(P<0.05)。一方、標識調査時に捕獲したヒナ23個体(♂12♀11)では有意差はなかった。年齢による変化が大きい可能性があり、今後検討を進める予定である。

寒い冬,鳥の分布は寒さや積雪による影響を受けます。気候変動による気温や積雪の変化で鳥の分布は以前と変わってきていいると思われます。
そこで,今年完了した繁殖期の分布調査に続き,越冬期の分布も明らかにしようとしています。決まったコースで現地調査した繁殖分布調査とは異なり,越冬分布はみなさんの普段の観察記録を集約することで描こうとしています。ぜひこの調査に参加いただきたく,調査への参加方法をご説明するとともに,ここまでにわかってきている越冬分布の変化をご紹介します。

今年1月の宮城県ガンカモ類生息調査では伊豆沼や蕪栗沼のガン類の数が例年より少なく、県HPでは寒波の影響によりねぐらが分散したと推測しているが、分散先は明らかにされていない。同時期の宮城ハクチョウ調査では早朝のねぐら調査の利点を生かしてガン類についても記録を試みた結果、各地でガン類のねぐら利用を確認することができた。平常年との比較など不十分な点はあるが、公開されたガンカモ類の生息調査の地点別記録や演者の個人調査の記録も加えて、寒波や季節によるガン・ハクチョウ類のねぐらの個体数変化を紹介する。

6. 鳥類の翼の形態と可動域が翼の機能に及ぼす影響

〇小林遥香(千葉大学)、村上正志(千葉大学)

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鳥類の翼には、飛翔などの様々な機能があり、種間での形状の違いが各種の生態や生活史と関連していると考えられている。しかし、飛翔形態と翼形との関連については検出できていない。一方で、翼の関節の使い方が体重や飛翔形態と強く関係しており、鳥類は飛翔形態や体サイズに対応して翼の可動域を変化させていることが明らかにされた。しかし、翼端形状と生態との関連や、飛翔時の翼の変形の影響については検討が不十分である。本研究では、翼の形状と翼の可動域が、生態的要因や体サイズの影響下で飛翔に与える効果を明らかにする。


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生物の分布域は様々な要因で変化する.気温や植生などの変化,生息環境の人為的改変など,生息地の変化に起因することが多いが,ときにはその生物がそれまで使っていなかった環境に適応していくこともある.リュウキュウサンショウクイは,その名の通り,かつては沖縄県や九州南部にのみ生息していたが,この20~30年の間に分布域が拡大し,2021年現在では,近畿や関東地方にも生息・定着し,一部繁殖も確認されている.本種は基本的には「山の鳥」だと考えられるが,今回は都市における本種の観察例に焦点を当てた解析結果を紹介する.

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発表者は地面に落ちている羽に着目し、それを手掛かりに地域にどのような鳥類が生息しているのかを調べています。その場にいなければできない「観察」とは違い、落ちている羽はいつでも拾うことができ特別な機材が必要ないこと、整理も簡単なことから気軽にできる調査の一つだといえます。今回は、駅前の広場に落ちていたコムクドリの羽、ビルの下に落ちていたアオバトの羽など、街中で拾い集めた羽を手掛かりに判明した興味深い事例をいくつか紹介します。

9. あなたも参加できる!羽標本データベース〜Featherbaseへようこそ〜

〇新谷亮太、犬丸瑞枝、Alexander Haase(Featherbase)

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世界最大の羽標本オンラインデータベース、Featherbase。2017年に公開され、現在は世界各地の市民科学者により日々新しい標本が登録されている。このサイトは誰でも見ることができるのはもちろん、誰でも羽標本を登録することができる。また、鳥種や年齢の鑑別にとどまらず、種間の比較や計測なども可能であり、初心者から研究者まで幅広く利用することができる。本発表ではFeatherbaseの使い方や楽しみ方に加え、研究などに用いた例を紹介する。

10. ヨタカの産卵は月の満ち欠けに影響されるのか?

〇多田英行(日本野鳥の会・岡山)

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ヨタカ類の中には、満月の頃に産卵や採食行動が活発化するものがいる。そこで本調査では、月の満ち欠け(月相)とヨタカの産卵時期の関係を調べた。岡山県内の8巣を調査した結果、ヨタカの主な産卵日は6月前半~7月前半のうち、月相が下弦~上弦にあたる時期と推定された。この時期に産卵すると、ヒナが独り立ちを迎える時期は、梅雨明け後の上弦~下弦の時期と重なることになる。このことから、月明かりにより採食効率が高まるとすれば、ヨタカは月相による産卵調整をすることでヒナの生存率を高めている可能性がある。

コロナ禍の行動制限要請の中、発表者は家から歩いて5分の黒目川の中下流域において、写真による母カルガモの個体識別によりカルガモの育雛状況を知ることができないかを試してみた。その結果、調査範囲内において7組のカルガモ親子を認め、少なくとも31羽の雛が幼鳥まで成長することを確認できた上、育雛状況の様子を観察することができた。「休日しか撮れないが、前夜深酒のため早朝に出て行けない」という、サラリーマン的のんきな調査をやっても、まあ、それなりに結果は出るもんだなあ、と思った調査例をご紹介する。

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オ~オアオ~♬でお馴染みのアオバト。みんなが良く知る超有名鳥なのに、なぜか繁殖している姿を目にした人がほとんどいないという謎。当然、繁殖生態にも謎が多く、そのことが気になって早くも10年以上が経ちました。そしてとうとう巣を発見することができました!さらに巣内育雛と巣外育雛の様子を動画におさめることもできました!本発表では、アオバトの繁殖データとともに、アオバトの微笑ましい子育ての様子を報告します。

13. 九州南部における越冬ツバメの河川環境の利用

〇天野孝保、山口典之(長崎大・院・水環)

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ツバメは、代表的な日本の夏鳥として九州以北に渡来し東南アジアなどで越冬する。しかし近年、宮崎県をはじめとする九州の一部地域と稀に本州の一部地域において、ツバメの越冬が報告されている。本研究では九州南部の宮崎県宮崎平野に位置する河川において6河川(1級河川2本、2級河川4本)とその南側に位置する日本最南端の1級河川である鹿児島県の1河川(1級河川1本)の計7河川で調査を行った。本発表では、越冬ツバメの分布と採餌に利用する河川環境の利用との関係性について報告する。

14. 奄美群島の希少種オオトラツグミにおけるテトラメレス属線虫寄生の一例

〇鈴木遼太郎(日本獣医生命科学大学)、吉村久志(日本獣医生命科学大学)、常盤俊大(日本獣医生命科学大学)、鳥本亮太(ゆいの島動物病院)3、佐藤花帆(ゆいの島動物病院)、村岡幸憲(ゆいの島動物病院)、根岸大吾(ゆいの島動物病院)、山本昌美(日本獣医生命科学大学)

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オオトラツグミZoothera dauma majorは国内希少野生動植物種に指定されており、斃死個体の病理学的検査は保護増殖事業において有用な知見を提供できると考えられる。今回、奄美大島で救護された後に死亡した個体の病理組織学的検査を行い、腺胃においてTetrameres sp.と推定される線虫の寄生を認めた。今回の症例では、本属線虫の寄生と死因の関連は病理組織学的に確認できなかったものの、国外では重度寄生により宿主に病害を起こした例が知られており、Tetrameres属の寄生はオオトラツグミの保全においてリスクとなる可能性がある。

15. 日本にいる日本にいない鳥:飼鳥の籠抜けの調査

〇西田澄子(東京都市大)、北村亘(東京都市大)

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非在来種鳥類が外来種として定着する場合、まず、その非在来種鳥類がなんらかの原因でその生態系に入ってこなければなりません。この見地に立って、外界とほぼ隔離された状態で過ごしている愛玩用の飼鳥が野外に逃げてしまう(籠抜け)現象について調査を行っています。2019年度にバードリサーチ調査支援プロジェクトのご支援を頂き調査を行いましたが、それ以前のデータ、それ以降のデータとその解析を含めて、愛玩用飼鳥の籠抜けの実態にせまります。

コアタイム2 15:10-16:10

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2020年に気象庁は野鳥初鳴きの観測廃止を発表した。これは測候所周辺の環境変化が主な原因とされているが、動物による季節観測は生息状況や環境の変化を知ることにつながっており、依然として重要と考えられる。そこで、著者らはバードリサーチと連携し、ソフトウェアを用いて長時間録音した音源からウグイスとモズの自動検出を試みている。実現すれば省力的に初鳴きの観測ができ、より高密度な調査ができると考えられる。本発表では、この初鳴き自動観測の進捗状況について報告する。

調査・研究の結果を整理する際には種名を分類順に並べることが作法となっていますが,それを自動化するためのプログラムを開発しています.これは辞書参照型ソーティング・フィルターと呼ばれるもので,プログラミング言語 Ruby で書かれています.並べ替えの順序を定義した辞書ファイルを用意すれば,どのような分野の並べ替えにも対応できます.大量多種のデータの整理に向き,Excel上で操作することもできます.講演では主として鳥の種名の並べ替えを例にとって紹介し,最近の鳥類分類体系についても言及します.

2008年から2021年の間の渡り鳥飛来調査のデータを主として利用し、広島市八幡川(やはたがわ)河口のカモの飛来状況の変化を報告する。
1.個体数の変・種数の変動と河口・人工干潟・埋立地環境の変化
2.ガンカモ類の変化、特に海カモ類と陸ガモ類の構成割合の変化
3.調査を継続していく上の工夫等

19. 西日本で目撃例の増えているシロガシラはどこからやってきたのか?

〇中原 亨(北九州市立自然史・歴史博物館)、宮原克久(日本野鳥の会北九州支部)、森本嘉人(日本野鳥の会北九州支部)、長井和哉(岩手大学農学部)

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近年、元来中国や台湾に生息するシロガシラの確認例が西日本で増加している。その由来を探るために、本研究では西日本と韓国の観察記録を収集して時系列でたどるとともに、北九州と沖縄本島(移入集団)の個体の計測値と遺伝情報を、国外の他集団と比較した。その結果、西日本の記録の増加は韓国での記録の増加に続いて生じていたこと、北九州個体の特徴は大陸亜種と共通し、台湾亜種や沖縄本島個体とは異なることが判明した。以上より、西日本で見られるシロガシラは大陸亜種であり、韓国から自然飛来していることが示唆された。

窓ガラスへの衝突は,人為的な鳥類の無視できない死亡要因の一つとされている。この対策として,紫外線反射材で衝突を抑制する方法が検討されている。今回,公立鳥取環境大学において衝突死の実態を調査し,紫外線反射フィルムを用いた対策の有効性についても検証中であり,その途中経過を報告する。2年半の調査で,18種51羽の衝突が記録され,衝突の多い種や時期,場所の傾向も明らかになった。さらに,最も衝突が見られた窓ガラスに紫外線反射フィルムを設置し,その前後で衝突数を比較した結果,設置後に衝突数は有意に減少した。

COP26会議が終了したばかりだが、化石燃料からの二酸化炭素の排出過剰で、地球温暖化は止まる気配がない。生物への悪影響が懸念されることから、気候変動生物学という新分野の研究が世界中で進められている。主要な影響である気温上昇、異常気象の増加、海洋酸性化に対して、鳥を中心に生物側の対応事例を文献からレビューしてみた。生物は、適応、移動、進化、避難するという対応をしていた。また、生態系の混乱により、分布だけでなく種間関係や生活史まで幅広く変化が見られ、将来予測をより困難にしている。

22. 原池公園におけるバンの観察記録

〇山田琉太郎 (奈良学園高等学校)

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近年減少傾向にあるバンですが、原池公園では通年バンを観察することができ、これまで何度も繁殖が確認されてきました。つがいの交代や、現在の生息状況など、2019年から撮りためてきた写真をもとに、観察記録をまとめました。

海洋島である八丈小島で繁殖するウミネコの吐き出し物中に確認された生物種を報告する。2021年5月中旬から7月上旬にかけて、巣周辺に残された親鳥やヒナが吐き戻した餌やペリットなどの吐き出し物を採集し、合計45サンプルを得た。各サンプルに含まれる動物を分類群による構成単位に分けたところ、60構成単位となり、陸生甲虫類が37%、トビウオ等の魚類が27%、陸や磯に生息するカニ類が15%、コウイカ類が12%であった。吐き戻し餌とペリットの15サンプルのうち、1サンプルのみで海と陸の生物が混在していた。

24. クロガモはマイクロプラスチックに汚染されているのか(予備的研究)

〇徳長ゆり香(日本獣医生命科学大学)、吉里尚子(いであ株式会社)、羽山伸一(日本獣医生命科学大学)

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プラスチックを摂取する海鳥は経年的に増え続け、2050年までに99%に達することが予想されている。潜水ガモ類は、沿岸域でマイクロプラスチック(以下、MPs)に汚染されやすい貝類などを採食するため、MPsを摂取する機会が多いと考えられるが、ミズナギドリ類などの海鳥と比較して研究報告は極めて少ない。本研究では潜水ガモ類のMPs汚染実態の解明を目的とし、クロガモの胃内容物中のMPsを調査した。その結果、数十μmから数mmサイズのMPsが多数検出され、クロガモが海底のMPsを誤食したり餌生物からMPsを摂取したりしている可能性が示唆された。

2019年度のバードリサーチ研究支援プロジェクトとして、2020年3月から2021年2月までの1年間、樹木伐採工事後の川沿いを月に10回歩いて鳥類への変化の有無を調査しました。変化の有無は1年ではつかみきれない可能性もあるため、プロジェクト終了後の現在も同頻度で観察を継続中です。この発表では、プロジェクトの報告書に記載した調査結果についてのQ&Aのほか、川沿いや田畑に生息する鳥類に関するよもやま話や情報交換がしたいです。

26. ケリの個体群動体と営農活動の関係

〇小丸奏(岐阜大学)、秋田滉介

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ケリは東海地方や近畿地方に局地的に生息し、環境省レッドリストに情報不足(DD)として記載されている。本種の営巣場所は主に水田であり、営農活動の影響を受けやすいため、本種の適切な保全の検討には、その生息状況と営農活動との関係を明らかにする必要がある。本調査では、東海地方の農地において、個体数、営巣数、農地の状況を記録し、その関係を調べた。その結果、本種は冬季に他の地域への移動している可能性があることに加え、春から秋にかけては農地の状況の変化に応じて移動を行っていることが明らかとなった。

27. アプリによる登山者からのライチョウ情報の収集、その有用性と保全への活用

〇堀田昌伸・黒江美紗子(長野県環境保全研)、峰村政輝(長野県環境部)、名和裕司(ESRIジャパン株)

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長野県では、高山生態系のシンボル、ライチョウの保護保全の一環として、2011年以降、登山者等から高山帯で確認したライチョウ情報を収集する事業を行なっています。そして、収集情報からライチョウの生息状況や繁殖状況のモニタリングの可能性を検討してきました。2021年から、より多くの方々から情報を収集し、位置情報の精度を向上させるため、ArcGIS AppStudioによりアプリ(ライポス)を開発し、7月から運用を開始しました。今回、アプリによる情報収集の状況や今後の展望について話題提供します。

都市部の社会課題の一つである「ムクドリのねぐら問題」の解消に向けて、昨年度に静岡県浜松市と共同で光刺激によるムクドリ対策の実証実験を行った。本成果として携帯型鳥獣対策用LED照明「ホロライト・チェッカーズ」を本年4月に製品化、今年度の浜松市におけるムクドリ対策として装置3台が活用されている。その結果、昨年と比較して市街地におけるムクドリ飛来数の減少が確認できている。本発表では光刺激に対するムクドリの行動習性について報告する。今後、ヒトとムクドリが共存できる社会に向けて継続的な調査を行う。

29. 埼玉県小川町の官ノ倉山にメガソーラー開発計画、サシバ・ミゾゴイ繁殖へ大きな脅威

〇1鈴木邦彦・2鈴木治美・3小山正人・4小林みどり・5斉藤裕也・1高瀬仁志・6内田博・3小山和美 発表者及び共同発表者の所属: 1比企の太陽光発電を考える会・2小川町里山クラブ・3野生動物救護獣医師協会・4みぬまサウルス企画事務所・5比企・奥武蔵陸水生物調査会・6比企野生生物研究所

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埼玉県小川町の里山、官ノ倉山。嘗てゴルフ場開発で大改変されたが、工事半ばで計画頓挫、約26年間の放置状態にあった。2020年、この山でサシバ繁殖が3箇所で確認された。調査は地元住民が中心で生物・生態系専門家らが協力した。各巣で2~3羽のヒナが2シーズン続けて巣立った。2021年初夏、開発跡地のほぼ中央で営巣中のミゾゴイも発見された。山麓の小流にはホトケドジョウも確認され、絶滅危惧種を育む新たな生態系が生まれている。ところが、搬入残土で谷を埋め、メガソーラー発電所建設する新たな脅威に直面している。

30. 2021年に道内にて発生したカラス類集団死事例の死因解析

〇岡田東彦(酪農学園大学 獣医学群獣医学類 感染・病理学分野 医動物学ユニット/野生動物医学センターWAMC)、浅川満彦(酪農大)

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本内容は今年度の日本鳥学会大会で発表した内容を一部改変したものである。道内では昨年に引き続き、2021年も同様のカラス類集団死事例が発生した。当該地域を管轄する警察署より死因解析が依頼され、ハシボソガラス(Corvus corone)1個体及びハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)6個体の剖検が酪農学園大学野生動物医学センターWAMCで行われた。頭蓋内出血や腸管粘膜の変色等の他、口腔内には吐瀉物や粘液の貯留が確認された。北海道警察科学捜査研究所にて採取された試料の分析が行われた結果、5個体よりシアノホスの成分が検出された。


 

 コアタイム3 16:20-17:20

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本発表は2020年度に報告した環境音からヤンバルクイナの鳴き声を自動識別する研究の続報である。VGG16の転移学習により、2018年度に得た合計500時間強の音源に対してAUCで0.75を達成した。これにより誤判定をかなり減らすことができた。学習手法に加え、GitHubに公開中の学習モデルの利用方法についても紹介したい。また、間に合えば、2021年に回収した1年分の音源に対する成績についても報告する。

昨年の研究会に引き続き、COVID-19下で、例年比べ酪農学園大学野生動物医学センターに搬入された野鳥の傷病個体あるいは大量死死体などの件数は少なかったが、社会的に問題視すべき事案も含まれた。本研究会でも鳥類医学面からこの問題となった事案概要を紹介し、情報共有したい。

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栃木県南部の渡良瀬遊水地は,洪水対策用に造成された多目的遊水地で湿地性鳥類の重要な生息地となっている。ここでは2000年代になると稀少種のオオセッカLocustella pryeriが生息するようになり,2019年5月には最多41羽の雄が記録された。しかし,2019年10月の台風19号による豪雨により同遊水地が満水になり,その後の冬期および繁殖期ともオオセッカの個体数が激減した。目視では生息地の環境に著しい変化は認められないが,本種の急激な減少はこの洪水による植生などへの影響が考えられた。

オオタカ立体視シートでカラス・ムクドリ・カモ・スズメバチ被害減少とオニヤンマ立体視シートで蚊刺され被害減少

35. アオシギは普通種か?

〇香川裕之(岩手連大)

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アオシギは全国の丘陵から山地の沢や渓流,湿地等に渡来する冬鳥で,単独で観察されることが多いとされる.しかし,観察機会が少ないため越冬数や生息環境等の知見に乏しく,レッドリストカテゴリーでも「情報不足」の自治体が少なくない.本研究は,本種の生息密度や生息環境に関する定量的な情報を得ることを目的として,宮城県仙台市とその近隣市町の計35箇所に調査地を設定し,2019年11月から2021年1月にかけて生息調査を実施した.得られたいくつかの知見から,アオシギの現在について考えたい.

愛知県内では2010年にNexco中日本、弥富野鳥園、日本野鳥の会愛知県支部の3者で取り交わした「サギと高速道路との共生に向けた連携・協力に関する覚書」に 基づき、2011年から高速道路周辺(弥富IC・蟹江IC)のサギコロニー内の個体数や種類、営巣状況などの実態やその推移を把握するための個体数調査が行われてる。本発表は10年に及ぶ長期モニタリング調査で明らかになったサギコロニーの状況と、高速道路を含めた周辺の安全・維持管理のために実施しているデコイや音声発生誘引装置を使ったコロニー移設策の概要とその結果について報告する。

37. 八代海におけるクロツラヘラサギの生息状況

〇高野茂樹(クロツラヘラサギネットワーク)

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クロツラヘラサギは東アジアに分布し、環境省RDLでは絶滅危惧ⅠBに指定されている。2021年1月の世界一斉調査では世界で5222羽が、日本では570羽が記録された。八代海では1997頃から飛来が始まり、飛来数は増加傾向である。しかし、新幹線氷川橋梁建設(2004年)、鏡川河口の橋梁復旧工事(2016年)、球磨川豪雨(2020年)や鏡川河口消波柵の沈下(2021年)など、生息への影響が見られている。氷川河口中洲では飛来は続いているが、鏡川河口では橋梁工事や消波柵沈下によって、また球磨川河口では洪水などで越冬数の減少が見られている。

38. ルリカケスの繁殖生態 おもしろそうな行動いろいろ

〇石田 健(自由科学者)、高美喜男(奄美野鳥の会)、永井弓子(奄美野鳥の会)、高橋幸裕(上野動物園)

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奄美諸島固有種、ルリカケスはきれいで愛嬌のある、観ごたえのある鳥。樹洞や着生シダの茂み、岩棚などにお椀型のしっかりした巣を造って、奄美のほかの鳥たちより早く営巣します。人家の軒先を借りる逞しさも。巣箱も利用してくれるので、20年余り、屋根につけたインターバルカメラでの撮影も使い観察した結果のほんの一部を紹介します。2014年と18年のIOC、Ishidaほか(2015)などに既出ですが、日本ではあまり紹介してこなかったので、巣立ち後3日連続追跡した雛の行動など、いろいろ雑多にご紹介する予定です。

39. サシバの産卵日は春先の気象で予測できるか?

◯運天さつき、木村啓、香川裕之、田村将剛(東北緑化環境保全株式会社)

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気候変動に対する意識の高まり等を受け、気温等の気象状況と生物季節との関係に関する研究が注目されている。サシバは里山から山地の生態系の上位に位置する種で、近年個体数が減少していると言われており、繁殖時期を予測することは保全上の観点からも重要と考えられる。山形県中~北部で調査された8年間(延べ103巣)のサシバの繁殖状況を整理した結果、年毎の産卵日には有意な差があった。そこで本研究では、サシバの産卵日を気象情報等から予測できないかモデルの検討を行った。

長時間アノテーションWEBアプリ「トリル(toriR)」の開発状況を報告する(BR調査研究支援2019)。トリルでは録音からスペクトログラムをユーザのブラウザで生成でき好みに調整できるようになった。アノテーションは種名に加え声の違い(地鳴き、囀り、幼鳥など)を入力・表示できるようになった。アノテートされた短音とスペクトログラムはオープンデータとして学名毎に分類表示され、視聴・共有できる(非共有も可)。多くの方に使っていただき、鳥の声のデータベースを構築し機械学習と市民科学の発展に寄与したい。

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スズメおよびカラス2種は街中で身近に見られる鳥類である。季節を問わず見ることが出来るため、季節によって個体数がどのように変化するのか、群れかどうかなど、経験的には分かっているような気がする。しかし、定量的なデータはほとんど無い。そこで、本研究では、1年を通してスズメ・カラス2種の個体数および群れサイズを調査し、どう変化していくのかを明らかにすることを目的とした。調査は2021年の3月に開始し、11月までのデータが集まった。本発表では、これまで調査した9ヶ月分のデータから読み取れる結果を報告する。

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ヒクイナは、湿原や河畔、水田などの湿性草原に生息する小型の渉禽である。湿地の喪失や稲作の近代化に伴う水田環境の悪化により、1990年代に数を減らし、現在も環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。一方、西日本では2010年代頃から分布状況が回復傾向にあるとされている。しかしその理由は未だ不明である。本研究では、ヒクイナの分布状況が回復傾向にある理由を調べるために、長崎県南部でプレイバック法による生息の在・不在調査を実施した。今回は生息状況とその環境の特性について報告する。

43. 山形県酒田市国指定最上川河口鳥獣保護区域における探鳥マップの作成と活用法

〇歌岡大祐1、◯井上稜也1、増子圭吾1、佐藤陸玖1、若山奈月1、岩城勇太1、海谷一彰1、梅津美瑳1、荘司風輝1(1:東北公益文科大学公益学部)、長船裕紀(鳥海南麓自然保護官事務所・猛禽類保護センター)、広瀬雄二(東北公益文科大学)

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山形県酒田市は日本海沿岸に位置し、市内を一級河川である最上川が流れ、その河口周辺は国によって鳥獣保護区に指定されています。私たち東北公益文科大学の学生は、その区域を中心に、酒田市でどのような野鳥を観察できるのかを楽しみながら学べる、ウェブ地図を作成するプロジェクトを立ち上げました。今回の発表では、その地図のシステム、作成した地図上でどのように鳥に関する情報が表示されるか、鳥の情報をいかに楽しめる形でユーザーに提示できるか、そして、今後どのような活用が期待できるかを発表します。

44. 育雛初期におけるトラフズクの営巣木伐採後の巣台設置による繁殖成功事例

〇長船裕紀(庄内海岸いきもの調査グループ)、佐久間憲生(出羽三山の自然を守る会)

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2021年4月、山形県鶴岡市の民家敷地内において、防風林として管理されていたスギの高木が伐採された。家主らはトラフズクの巣があることに気づかず、スギの伐採とともに、育雛中の巣を地面に降ろしてしまった。巣内には雛4個体、孵化直前の卵1個が確認された。このような偶発的状況でのトラフズクの繁殖中断は少なくない。したがって、対処として同じ敷地内のスギの高木の高い位置に巣台を設置し、繁殖巣を巣台に縛り付け固定したところ、その後も繁殖行動が継続し、3個体の雛が巣立ちした。今回は繁殖成功の1事例として報告する。

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カモ用防鳥網の使用で多発している野鳥の羅網事故について、防鳥網の「網目」に注目して羅網状況を分析。野鳥の羅網パタンを類型化し、試験により実証を試みます。
野鳥も農家もハッピーとなる「理想の防鳥網」を考える取り組みです。
「バードリサーチ調査研究支援プロジェクト2019」支援プロジェクト追加報告。

46. ドローンとAIを利用したカモ類の自動カウント

〇神山和夫(バードリサーチ)、川瀬英路(カミエンステクノロジー株式会社)

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ガンカモ類の個体数調査では双眼鏡などを使い目視でカウントすることが一般的だが、数千羽以上の群れや、岸から遠い群れを目視でカウントすることは難しい。こうした場合にも正確なカウントを行うため、ドローンで上空からカモ類の群れ写真を撮影し、AI(人工知能)技術のひとつである深層学習を利用してコンピューターにカモの個体の形状を学習させることで、種別、雌雄別に自動でカウントする技術の開発を行った。茨城県の北浦と千葉県の夏目の堰で、DJI社のPhantom4 Proを使用して高度20mから撮影したマガモとオナガガモの雌雄をAIに認識させて精度を調べたところ、正答率(認識できた対象種÷写真に写っている全対象種)が80-100%の写真が多かったが、40%台になる写真もあり、写真の撮影状態によって認識精度にバラツキがあるようだった。

前夜祭会場

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今年の発表形式について。

従来の学会では、口頭発表のほかにポスター発表という発表枠があります。発表者はA0サイズのボードに研究内容や研究成果をまとめたポスターを貼り、参加者はそのポスターを見て周ります。発表時間が設けられていることが多く、その時は発表者はポスターの前に立って、説明をしたり、質問に答えたりします。同時に話ができるのは、5~10名ぐらい。気軽に質問をしたり、アドバイスをしたりできますし、発表者も大勢の前でプレゼンするよりプレッシャーがなく、多くのアドバイスをもらえる利点があります。
それを、オンラインで実現するにはどうしたらよいか?考えました。A0サイズのポスターをWeb上にUPしても、一度に全部を画面に映すと字が小さくて読めませんし、拡大して見ようにも、画面のスクロールが縦横に必要で面倒です。そこで、大きなポスターではなく、スライドをUPするのが良いのではないかという結論になりました。
いくつかの方法を検討した結果、今年は発表スライドを大会ページに貼り付け、
それを見ながらzoomブレイクアウトルームでお話していだくという形式を採用しました。